☆皆さん、知っていますか？

　組合員の皆さんは組合が発行する機関誌やビラ、回覧物などを目にしたり、行事・イベント以外の組合活動（例えばメーデーなど）に参加したりすることがあると思います。その時に、“ＪＡＭ”や“連合”と見かけたことある、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか？
　でもちょっと待って！
　組合の執行委員の人は普通にＪＡＭや連合と言いますが、それって一体何者でしょうか？知っている言葉でも意外と知らない事が多いですよね。難しい言葉ですが、ミツトヨも含めて企業の労働組合から見ると、ＪＡＭや連合は『上部団体』と呼ばれる組織です。今回はこの上部団体について、少し解説をしたいと思います。

☆産業別労働組合って言うんです！

　皆さん、ミツトヨに労働組合があるということは、もちろんご存知のはず。ミツトヨ労働組合は、当然ミツトヨの社員が加入する労働組合ですよね。ミツトヨとは全く無関係の方が組合に加入することはできません。このような企業（支社や事業所なども含む）単位で組織された労働組合を、企業内労働組合（単組）と言います。単組では、会社の中で色々と組合活動を行います。しかし、活動が同じ会社の中だけとなってしまうと、外部からの情報がなかなか仕入れにくい（どの企業もなかなか本当のことって教えてくれませんよね）。例えば春闘などで労働条件を改善しようにも、根拠が分かりにくくなってしまいます。
　ではどうしよう？と考えたときに、“同じような業種の企業であれば同じような課題を抱えていることが多いね”　→　“じゃあ、一緒に活動して課題を解決しようよ！”ということで、同じような業種の企業の労働組合同士が集まって、産業別に産業別労働組合（産別）が誕生しました。具体的には、自治労、自動車総連、電機連合、UAゼンセンなどがありますが、私たちミツトヨ労働組合は、皆さんご存知のＪＡＭに加入をしています。
　では、ＪＡＭって何？
　まずこれは略称で、Japanese Association of Metal, Machinery, and Manufacturing workersの頭文字を取っています。1999年9月9日に、ゼンキン連合と全国金属機械労働組合（金属機械）が組織統合してＪＡＭになりました。名前から見て取れるように、金属・機械・工場などの製造業、ものづくりに携わる企業の中小の労働組合が多い産業別労働組合です。ちなみに、現在連合の中では5番目に組合員数が多く、全国で約2,000単組・約36万人が加盟しています。例えば春闘は、産別ごとに情勢を見込んだ活動方針を打ち出しますので、単組はその方針に則って単組の要求へ反映したり、検討したりします。また、普段から他社の人と活動を一緒に行うことでコミュニケーションも深まり、他社との比較も行いやすくなります。良い事例はもちろん取り入れたいですが、他社の相談にのることもあります。助け合いですね。第7回JAM共済を知ろう！でも書きましたが、労働組合の活動三本柱のひとつ、相互扶助ですね。 JAMには全国で200名もの職員がいて、顧問弁護士も何人かいます。難しい法律や争議など、いざと言うときには頼もしい味方になります。

☆あれ、連合は？

　大丈夫です！忘れていません（笑）
正式名称は日本労働組合総連合会と言います。略して連合で日本の全国的連合組織（ナショナルセンター）です。実は、このナショナルセンターって、大きく分けると2つもあるんですよ！連合、全国労働組合総連合（全労連）です。これを説明すると長くなるので、すいません、割愛します。。。気になる方は、検索ってください。
連合は、産別が集まって組織します。産別だけでも解決できない問題（例えば政策制度要求など）や日本全国の労働者の事になると、いよいよ連合の出番となります。私たちが参加している組合の大きな行事であるメーデーは、実は連合主催だったりします。

　これまで書いたように、ミツトヨ労働組合から見ると、上部団体はＪＡＭであり連合になります。組織の違いや目的には違いがありますが、単組の活動を行うには上部団体の方針や指標はもちろん重要ですし、共に活動を行うことで仲間を増やし助け合うことも重要です。組合員の皆さんには、組合は上部団体に加盟している、そして上部団体とも連携した活動を行う必要があるということを知って頂きたいと思います。